成分のお話

 サポニンとは多くの植物に含まれる物質で、漢方はもちろん、西洋においても古くから薬用に使われてきました。
このサポニン、実は様々なものが存在し、植物によって含まれる種類も違います。
さらに、そのひとつひとつが異なる特徴を持っているのです。
 特に高麗人参に特有のサポニン群は「ジンセノサイド」と呼ばれ、副作用も習慣性もないので、安心して飲みつづけることができます。
また、中枢神経に抑制的に作用するといわれるジオール系、興奮的に作用するといわれるトリオール系の双方が含まれているのも特徴のひとつ。
真逆とも思える性質を併せ持つことで、心身のバランスを整える一助となるのです。
 また、紅参はサポニンのほか、新陳代謝などにかかわるミネラル、腸の働きを助けるペクチン、血流を促すアルギニンなどのアミノ酸類、多糖類、必須アミノ酸類、ビタミン類など多くの成分を含んでいます。
「万能薬」と名付けられたのも、うなずける話です。

 
 白参と紅参のあいだでもサポニンの種類には差がありましたが、各国の人参を調べてみるとその差は歴然。
しかし、そのパワーを最大限に引き出すためにはサポニンの「量」にも注意しなくてはなりません。
 一般的に紅参のエキス抽出は複数回にわたって行われます。
俗にいう一番搾りで得られるサポニン量は1gあたり150mgを超え、日本やヨーロッパでは主に医療用の生薬として使われています。  二番搾りでは、サポニン量が1gあたり60mg程度まで減少。3回目以降はさらに薄まります。通常、健康食品に用いられるエキスは複数のものを混ぜて、サポニン量を調整しています。 「高麗紅参茶」では、一番搾りと二番搾りの高濃度エキスだけを用い、サポニン量を1gあたり90mgにまで高めました。

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