高麗人参を育てるには様々な自然条件をクリアしなくてはならず、これまでにも世界各地で栽培が試みられてきましたが、成功例はごくわずか。本場韓国でも栽培に適した土地を丹念に選定したうえで、肥えた土壌をつくるところから始めなければならないほどです。
そんな自然条件を満たす地域として有名なのが、韓国の全羅北道鎮安郡。海抜400m以上の高原盆地で、冬は氷点下になるほどの厳しさです。一日の気温差が大きいこの地は政府から特別に「高麗人参生産特区」の指定を受けており、町には約1,400の生産農家、そして2,000あまりの高麗人参畑が広がっています。
最高級の品を求めて韓国全土から人が集まってくる鎮安郡の商店街には、高麗人参がずらり。栽培の歴史は400年にもわたるそうです。